「君のイメージカラーは、紺碧色だね」
そうやって、青色の君が言ったのはいつだったろう。
どきりとした。
それと一緒に、不思議に思った。
何故君は、紺碧色を選んだ?
俺が君に見せた色。
散々吐いた嘘の黒。
自分の手じゃ拭いきれなかった雫の透明。
アムカの傷から流れる赤色。
もしかして
君には見えていたのかな?
俺の中の、『紺碧』が。
『君』を想って、黒くなった色。
黒ずんだ、『青』への感情が、
俺の『紺碧』が。
よくわからないね。
さあ、誰のことだろう。